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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第15章 第六話 【春の雨】  其の弐
「辛い想いをさせるな」
 陽太の抑揚のある声がお彩の耳許で囁く。その労りに満ちた声には確かな真実が込められている。今はそれだけがお彩の心のよりどころであった。
 お彩は、いっそう陽太の身体に自分の身体をぴったりと寄り添わせた。まるで見えない手が今、この瞬間にも惚れた男を自分から奪い去ってゆくことを怖れるかのように。
―もう離さないで。
 そう叫びたいのを懸命にこらえながら、愛する男の胸に顔を埋め、静かな雨音に耳を傾けていた。


        【 第六話 春の雨 了 】




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