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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第17章 第七話 【雪花】 其の弐
「あなたは私とのことを本気だと言って下さるけれど、あなたの何を信じたら良いのか、私にはもう判りません。このまま、いつ逢えるのかさえ判らないあなたを待つのに疲れちまったんですよ」
 お彩は言いながら、ポロポロと大粒の涙を流していた。ああ、今、自分はもう一人の自分を殺してしまったのだ―、そう思いながら、心の叫びを必死で奥底に封じ込めた。
―あなたを好き。
 ともすれば、そう叫びそうになるのを抑え、お彩はその場から走り去った。陽太が追いかけてくるのではないかと思い、夢中で橋を渡って武家屋敷町の静かな道をひた走ったが、その不安は杞憂に終わった。陽太は、お彩の後を追いかけてこようとはしなかった。
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