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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第20章 第八話  【椿の宿】 其の弐
いつしか、お彩の中に芽生えたのは虚無感に他ならなかった。身体は市兵衛の巧みな愛撫に狎れ、焔のように烈しく燃え盛っても、お彩の心は氷のように凍てつき、救いようのない絶望感で満たされた。
 左官の伊勢次の言葉は不幸にも的中した。
―あの男は必ずお彩ちゃんを不幸にする。あの男だけは止すんだ。
 伊勢次の言葉がまざまざと耳奧で蘇る。
 お彩はその幻の声からも逃れるように、急ぎ足で出合茶屋の階(きざはし)を駆け下りた。
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