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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第3章 第一話-其の参-
 男の貌に笑いが浮かんでいる。笑うと、翳りのある整った貌に少年のような表情が覗いた。お彩の初めて見る顔だ。心なしか言葉遣いも随分と砕けたものになっている。
「それを聞いて、ほんの少し安心しました。―いいえ、救われたような気がします」
 お彩もまた微笑んだ。男が首を振った。
「私は自分の思ったことを言ったまでだ。自分の娘に惚れられるような父親なら、余所の女からも惚れられることは間違いないだろうから」
 と、これは、どこまで本気か戯れ言か判らぬ悪戯っぽい表情で言う。その顔に暗さは微塵もなく、屈託ないように見えた。
「でも、私はやっぱり、真実は言わないでおこうと思います」
 お彩は男の眼を見つめながら、きっぱりと言った。
「お前さんがさんざん悩んで決断したのなら、そうすれば良い」
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