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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第3章 第一話-其の参-
 このまま、ここで別れたら、もう二度と逢えないのではないかという予感がふとお彩の脳裡をかすめた。男は随分と長身だった。父の伊八もかなり上背のある方だが、その父よりも更に少し高いのではないか。
 男がゆっくりと振り向いた。
「あなたは、いつか私が誰かに似ているって言いましたよね。そのお人って、誰なんですか」
「私はお前さんのおっかさんを知っているよ」
 お彩の問いに対しての応えとも言えない応えだけ残し、男は今度こそ踵を返し遠ざかっていった。襖が開き、また静かに閉まる音が聞こえる。
 お彩は茫然とその場に立ち尽くしていた。
 縁側は相変わらず光の色彩に溢れていた。
お彩は穏やかに照る晩秋の陽差しに眩しげに眼を細めた。
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