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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第23章 第十話 【宵の花】  其の壱
 が、酒には滅法強い市兵衛は幾ら呑んでも酔わない。呑めば呑むほどに、逆に冷めてゆく。それでも呑まずにはいられないのは、市兵衛の心に淀んだものがあるからに相違ない。
「いやっ」
 渾身の力を込めて良人の身体を押すと、市兵衛はいつになくむきになったようで、お彩の身体を抱え上げ、荒々しく布団に投げ降ろす。お彩は市兵衛のあまりの変わり様に怯え、小さな悲鳴を上げた。
「お前さま、お願いだから、こんなことは止めて」
 お彩は市兵衛に半ば哀願するように言った。月明かりだけの淡い闇の中に浮かび上がる良人の端整な顔には何の感情も見えない。
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