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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第24章 第十話 【宵の花】  其の弐
【其の弐】

 その三日後のことである。
 お彩は市兵衛を探していた。女中頭が市兵衛に采配を仰ぎたいことがあるのだと言ってきたのだ。通常、大店とはいえ表のこと商売のことは主人が取り仕切るが、奧向きは内儀であるお彩の裁量にゆだねられる。幾ら主とはいっても、奧のことには一切口を出さないのがしきたりである。
 しかし、お彩は嫁してまだ日も浅く、店内のことにも不慣れである。ゆえに、主人たる市兵衛に何事も采配を仰ぐのである―というのは表向きの理由にすぎない。現実には大勢いる奉公人はすべてお彩の存在なぞ無視しているといった方が良い。
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