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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第25章 第十一話 【螢ヶ原】  其の壱
 それでも、こうして来てしまったのは、やはり、伊勢次の顔をひとめ見たかったからだろう。あの屈託のない笑顔を見たかったからに相違なかった。
「いや、俺の方はいっこうに構わねえんだよ。だが、お彩ちゃんの方が」
 伊勢次は言いかけて、口ごもった。
 お彩の様子が到底尋常ではないと察したからに違いない。まるで子どものように泣きじゃくるお彩を見つめ、伊勢次は小さな息を吐いた。
「とにかく、中に入りな」
 桜花の咲く頃とはいえ、夜風にはまだ冷たいものが混じっている。
 伊勢次に招じ入れられるままに、お彩は中に入った。
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