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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第26章 第十一話 【螢ヶ原】  其の弐 
 むろん、伊勢次は飯の支度だけで良いと遠慮したのだけれど、それではお彩の気が済まない。それで、お彩の気が楽になるのなら―と、伊勢次は笑って承知したのだった。
 伊勢次は早朝、仕事に出てゆく。その前に二人で小さなちゃぶ台を囲み、伊勢次はお彩の作った弁当を持って仕事に出かける。夕刻になると、再びお彩の待つ家に戻り、二人で夕飯の膳につく。
 夕飯を食べながら、二人はその日あった様々な出来事を語り教え合った。伊勢次は仕事中の普請場であった、ちょっとした出来事を面白おかしく話し、お彩はそれに真面目な表情で耳を傾ける。その生活ぶりは、お彩が京屋で市兵衛と送っていた日々よりはよほど夫婦らしいものだった。
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