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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第28章 第十一話 【螢ヶ原】  其の四 
 やるせない気持ちで、伊勢次を見つめた。
―自分は、この男(ひと)にこんなにも苦痛を強いていたのだ。
 そう思うと、今更ながらに辛かった。出逢ってからというもの、控えめに傍にいて、ずっと見守り続けてくれた男であった。たとえ伊勢次への想いが恋ではないとしても、伊勢次を大切に思う気持ちはまた、真実のものだ。
 伊勢次と共に暮らすようになってから、お彩はお彩なりに努力してきた。何とか伊勢次を好きになろう、異性として見ようと思ったのだけれど、結局、その想いが恋情になることはなかった。
 この胸の内だけは絶対にいかなることがあっても、伊勢次に言えるものではなかった。ここまでの誠意を見せ真摯に想ってくれる相手に、到底言えるものではない。
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