この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第30章 第十二話 【花見月の別れ】 其の壱
 おさきというのは、この長屋に住む女房連中の一人である。斜向かいに住んでいて、亭主は大工をしている留吉とかいった。留吉との間には七つになる男の子が一人いる。三十前の気の良い女だが、少々お喋りなのと詮索好きなのが玉に傷だ。
 お彩にも好意的に接してくれ、井戸端で一緒になったときには、よく立ち話をしたものだった。
 幸いなことに、お彩があやしてやると、お美杷は直に泣き止んだ。ホッとするお彩に、おきわの容赦ない言葉が投げつけられる。
「こんなことは言いたくはないけれど、その子だって、誰の子か判ったもんじゃない。聞けば、あんたは突然、ここに転がり込んできたっていうじゃないか。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ