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金木犀と悪魔な執事
第7章 決断の時



見ているだけの月でも

その気持ちが自分の心にも

移ってしまいそうなくらい

怜の顔は、悲しさで張り詰めていた


『そして、とある人と約束をしたため、

私はこの屋敷の主…

月お嬢様にお仕えしています』


「とある人…?」


『とある人が誰なのかも、

今の私にはお話出来ません』


もう一度、申し訳ございません

と、怜は誠意を込めて頭を下げる



「……顔上げてよ怜」



月に言われて、

怜は顔を上げていいのか迷いながらも

ゆっくり顔を上げた


怜の目に映った月は

目線が下を向いてた




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