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金木犀と悪魔な執事
第7章 決断の時
あらかた水を撒くと
怜は決心した様にゆっくり話し出した
『私が月お嬢様にお仕えしたい理由…
をお聞きしたいのですよね?』
「…うん」
怜は一呼吸置くと
私の前に跪き、頭を下げた
『申し訳ございません、月お嬢様。
今の私ではその事を話す
勇気が無いのです…』
「どうして?」
月は怜の様子を心配するようにそう返した
『私が月お嬢様にお仕えしたい理由は、
私の生まれや育ちと関係がございます。
その事を話すのが…
まだ私には出来ません』