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金木犀と悪魔な執事
第7章 決断の時
「それで、いつかはその話、
私に聞かせてもらえると嬉しいな」
今まで怜は見た事がなかった
執筆に対してこんなに優しい主を
執事なんて道具としか思ってないような
そんな主を見た事さえあった
でも今、怜の目の前にいる主は
そんな人ではなかった
ーーーこの人に仕える事ができて、
そんな私はとても幸せ者だ…
『いつか月お嬢様にお話します、必ず。
どうかそれまでの間、
私の元を離れず傍に居てください…!』
「うん、もちろん!!」
金木犀が、2人の約束を見届ける
風に吹かれて金木犀は揺れ
耳に心地いい音を届けた