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金木犀と悪魔な執事
第3章 お嬢様修行と悪魔の笑み
ーーーニコッ
乃亜は私を
ドレッサーの前の椅子に誘導し座らせ、
無駄のない手の動きで髪を乾かし始めた
他の2人より少し背が低く
見るからに犬っぽい乃亜は
その笑顔が今の私にとっては、
心が落ち着く癒しの執事だった
『月お嬢様、今からお嬢様に
決めて頂きたい事がございます』
髪を乾かしている途中、怜が話し始めた
「な、何?」
ついつい顔が強ばってしまう
『月お嬢様に、側近の執事を……
つまり、専属の執事を
1人決めて頂きます』
「専属…?他の執事と何が違うの?」
すると黙っていた白髪の執事、
優人が口を開く
『例えば、もちろん執事3人で
お前の身の回りの世話をして行くが、
専属は常にお前の隣に居て、
そして、夜の相手もする特別な執事だ』
「っーーー!!?
よ、夜の…相手っ!?」