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金木犀と悪魔な執事
第9章 料理対決開催!!
『泣かないでください、月お嬢様』
怜は月に近づくと、頬に手を添えて
伝う涙を優しくすくってくれた
月お嬢様
と、怜に呼ばれ、下に向いていた顔を
少し上げて怜と目を合わせる
『確かに月お嬢様は、
結果を残せませんでした。
ーーでも、僕にとって1番だったのは
月お嬢様です』
怜の唇が綺麗な弧を描いて
月に優しく笑いかける
ーーードクン…
と月の心臓が大きく脈を打つ
「……え?」
きょとんとして月は聞き返す
聞き間違えかと思った