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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離



あ、そっか、

私が5歳の時だって言ってたから、

お母さんが亡くなってしまう

約1年前の話なんだ



月は頭をフル回転させて

七織の話を聞く


『実は小さい頃に私の両親は事故で

他界してしまったんだよ。』



七織さんはサラッと告げるが、

月は眉間にシワを寄せて

悲しい表情をしていた





ーー七織さんも私と

似たような境遇なんだ……



小さい頃に親を無くしてるところ


そのことを知った途端、

心臓が苦しく感じると同時に

七織さんの事を身近に感じた




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