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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離

衝撃の事実に驚きを隠せない月
七織の言葉の意味を理解するのに
時間がかかってしまう
……怜は、私にそんな事を
一言も話してくれなかった!!
七織は、話すと長くなるけど……
と前置きをしてゆっくりと話し始めた
『月のお母さん……
つまり星(せい)さんなんだけど、
星さんが夏休み中の月を、1度だけ
お屋敷に連れてきたんだ』
「お、お母さん!?
……が、まだ生きていた頃の話なの?」
七織は月の質問に対し、
無言でこくんと頷く
……私、全然覚えてないよ

