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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離
ふと怜と七織さんを比べてしまい
ハッとする
今日はまだ怜と1度も会ってない
…………早く怜に会いたいなぁ
そんなことを思っていたら、
七織さんは撫でる手を止めて
自分の元に腕を戻すと、
『続きを話すよ月』
と言うと、また話し始める
『星さんはね、
そんな身寄りがなくて
まだ幼かった私を
屋敷に引き取ってくれたんだよ。
だから月が遊びに来た時には、
私はもう既に屋敷に居たんだ』
ーーそっか、そんな七織さんを
私のお母さんは屋敷に引き取ったんだ