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金木犀と悪魔な執事
第10章 近づく距離、遠くなっていく距離



1人廊下に残された七織



すると突然、

七織の雰囲気が豹変した




いつもの明るくて優しい七織ではなく、

落ち着いていて、クールで、

どこか冷たいような目をした七織





七織は月と怜の後ろ姿を見送ると、

ふぅ……とため息を漏らす



『………予想はしてたが、

やっぱり月は怜の事が好きなのか』


いつも月や誰かと話す時よりも

低い声で……違う言い方をすると、

酷く落ち着いた声で呟く





七織は廊下の壁にもたれかかると

首の後ろに手を置いて下を向く





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