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金木犀と悪魔な執事
第12章 動き出した針



「うちのクラスはかき氷ねぇ……」




屋敷に帰宅した月は

怜と共に部屋を目指して歩く




お嬢様の学校だから

もっと凄いものが来ると思っていた月は

なんだか肩透かしを食らったような気分





『きっと、月お嬢様が想像してるような

ただのかき氷ではないと思いますよ』



「え!?どういう事!?」




フルーツいっぱい乗せるとか?……



と、怜の隣で月は

すっかり文化祭の事で夢中になり、

ぶつぶつと独り言を続ける




そんな月が可愛くて

怜は頭を撫でる




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