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金木犀と悪魔な執事
第12章 動き出した針
『七織様でしたら、今は海外にいらっしゃいますよ』
「うわぁ!!」
突然部屋に入ってきた怜に
心臓が飛び出しそうなくらい驚いた
途中まで怜と一緒に
部屋に向かってたんだから、
怜が近くを歩いていたのに
すっかり興奮していて忘れていた
そんな感情を紛らわすために
怜に質問を投げかける
「なんで海外に?
私、七緒さんから何も聞いてなかった」
顔が赤くなってる月に気づきながらも、
怜は質問に答える
『またお仕事で、です。
"やらなきゃいけない仕事を
早く片付けてくる"
と言って、月お嬢様が眠っている間に
屋敷を離れていかれました』