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金木犀と悪魔な執事
第12章 動き出した針
さっきのように頭を撫でてきたり、
突然髪の毛を触られたり、
レッスンじゃないのにキスされたり、
『可愛いです』
って面と向かって言われたり……
こっちは怜の事を
好きだって自覚してから、
すっごく悩んで、
諦めようって思ってたのに
あの執事はーーー!!
月は思い返すと
また恥ずかしくなってきて
心臓がドクドクと鳴る
そんな事を考えていたら
ふとある事を思い出す
「最近、七織さん見ないなぁ……」
デートをして以来、
七織さんはまた仕事が忙しく
全く顔を合わせていない状態だった