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金木犀と悪魔な執事
第6章 〜優人〜
『そこの壁の前に立って、
反対側の壁の方に向いて』
月は言われた通り、
壁から数十センチ離れたところで
反対側の壁へ体を向けた
優人は持ってきた数冊の本のうち、
1冊を取り出し、月の頭へ乗せた
…もしかして
『じゃあウォーキング練習するぞ』
「やっぱり!!ウォーキング!?
難しそう…」
不安ながらも少し楽しそうだと
月はうずうずしていた
『綺麗に歩くことはお嬢様の基本だ。
これが出来なかったら月の昼食抜きな』
優人はニヤッと笑いながら
冗談めかしく言った
「はーい頑張りまーすっ」
と、月もニヤッと笑いながら
調子を合わせて返した