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金木犀と悪魔な執事
第6章 〜優人〜



『おい、月』


優人は月より目線が下がるように

しゃがみ込んで、

両手で月の顔を包みこみ

左手の親指で月の下唇をなぞって

月が唇を噛むのを止めさせた


『噛んじゃだめだ。痛いだろう』


「あ…ごめんなさい…」


優人は月から手を離し立ち上がった


『よし、座学は終わりにしよう』


「え?もう終わりにするの?」


『"座学は"終わりにするけど

次は体を動かすぞ』


そう言うと優人は月の手を引いて

部屋の空いてるスペースへ移動した



一体何をするんだろう?





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