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金木犀と悪魔な執事
第6章 〜優人〜
鉢植えにはまだ細い枝と
その枝の先に緑の葉が数枚付いていた
怜は鉢植えを足元に置くと
軍手を外した
「怜?それどうしたの?」
『月お嬢様に私からのプレゼントです』
「もしかして…!」
私が昨日話した…
『はい、月お嬢様がお察しの通り、
……金木犀の苗でございます』
「昨日までお庭に無かった
あそこに植えてあるやつも?」
月は窓の外、
庭でもよく日が当たる所にある
似たような苗を指さして聞いた
『左様でございます』
月は驚いて目を見開いた