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Memory of Night 番外編
第1章 こたつでお仕置き

 背中からがっつりホールドされて、晃は宵の眼前で腰紐をピンッと張って見せた。薄いクリーム色のそれは無駄に長くて、二メートルほどもある。

「せめて前か後ろかくらいは選ばせてあげるよ」
「は?」
「縛る位置。さあ、どっちがいい?」
「どっちもごめんだッ!」

 怒鳴って、宵は晃の腕をかいくぐろうとする。晃はもちろんそんなことは許さずに、宵の腕を掴んで離さなかった。
 さらに強く宵の手を掴む。両手首を左手でまとめ上げ、そこに右手で腰紐をぐるぐると巻き始めてしまった。

「やめろって!」

 無駄に器用な晃に、宵は焦る。腰紐は見る間に短くなっていく。
 宵はまともに抵抗する暇も与えられないまま、あっという間に手首をぐるぐる巻きにされてしまった。これじゃますます逃げられない。
 それでも一応体を傷つけないための配慮はしてくれているらしい。腰紐は柔らかい材質のものだし、縛ったのも服の上からだった。

「久しぶりにこういうプレイも有りだろ?」

 妙に楽しげに晃は言う。
 宵も負けじと言い返した。
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