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Memory of Night 番外編
第1章 こたつでお仕置き
「SM好きじゃねぇんだろ……っ?」
「嫌いでもないよ。SMもコスプレもマニアックなプレイも、俺は基本なんでもイケる」
「……変態」
「いつもそればっかだな」
「……他におまえを形容する言葉が出てこねーんだよ」
なんだか脱力してしまって、力のない声で宵は言った。
そんな宵の様子に、晃の瞳がすっと細くなる。
「もとはといえば君が俺に嫉妬させるようなことをするのが悪いんだろ?」
宵の耳たぶを甘噛みして、脳を揺すぶるような色香を漂わせた声音で晃はクスリと笑ってみせた。
「……知ってるだろ? 俺は人一倍独占欲が強いんだ。思い当たることがあるだろう?」
低く、けれど甘ったるい声でそう問いかけられて、頬がかぁっと熱くなった。
「……あのメモのことだろ?」
「正解。明ちゃんと仲良くしてるのが気に食わないだけだけどね」
「だから誤解だっつーの。あのメモは……っ――んん……!?」
言いかけた宵の口に、晃は人差し指と中指を突っ込んだ。
「言い訳は後で聞くよ」
「ふう……っ!」
首を振って抗おうとする宵の手首を容赦なくひねり上げ、告げた。
「今日は久々に、たくさんいじめてあげる」