この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Memory of Night 番外編
第4章 Episode of AKIRA

「……さっきから思ってたんだけど。この階全部女物じゃね?」
「うん。春と言えば桜色のワンピースかなと」
「ああ!?」

 しれっとそんなことを返してくる晃に、宵は思わず声を荒げた。
 桜色のワンピース。色はともかく、ワンピースなんてどう考えても女性の召し物だ。
 また女装でもさせる気なのかと思う。

「あ。あれ可愛くない? まさに春って感じ」

 晃が指差す先を目で追うと、案の定、そこもレディース服売り場だった。
 ウィンドウ越しに飾られたマネキン。それが身に纏う、フリルがついた淡い赤色のワンピースを晃は見つめている。

「でも、ああいう色が宵に似合うかは微妙な気がする」
「似合ってたまるかっ!」

 宵は投げつけて、自分の手を引く晃の手を振り払った。
 まったく本当に、わざわざ貴重な休日を潰して何しにこんなところまで来たのか、わかったものではない。
 もう帰ってしまおうと、宵は踵を返してエスカレーターがあった方へ向かった。

「あ……宵!」

 わずかに焦ったような晃の声に呼び止められる。
 一瞬晃は人混みに紛れて見えなかったが、人混みをかき分けてすぐにまた宵の隣に立った。
/311ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ