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Memory of Night 番外編
第4章 Episode of AKIRA

 けれども一つだけ、そんな晃でも、両親に対して不満に思うことがあった。
 それは、いつも構ってあげられない穴埋めにと両親がよこす玩具だ。

「――うわーっ! これ、この間発売されたゲームじゃん! これも! 晃んちってすごいな! なんでもある!」

 晃の家を訪れる友達は、決まっていつも同じ反応をする。
 物珍しげに部屋を見回し、そこに積まれたゲームやマンガ、子供用のスポーツ用具の数にまず感嘆の声をあげるのだ。

「いいなーおまえんち金持ちで。でっかい家に住んでるもんなー。俺んちの母ちゃんケチだからさー、ゲームなんかめったに買ってくんないし、中古とかじゃなきゃ」
「そうなの? でもそれ誕生日に貰ったヤツだよ。普段からいろいろ買ってくれるわけじゃ……」
「誕生日だってゲームくんねぇもん。俺の親やっぱケチー。誕生日はちらし寿司とケーキ食って、無料の動物園行くくらいだもん! 帰りラーメンだしさーっ! いいなーゲーム!」
「動物園……」

 羨ましげにゲームソフトを見つめる友達を、晃は瞳を細めて眺めた。
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