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Memory of Night 番外編
第1章 こたつでお仕置き
何度も苦しげな吐息を吐き出しながら、宵はぐっと瞼を閉じて唇を噛んだ。
自由の利かない両手で晃の背に爪を立て、晃の厚い胸元に顔を伏せる。
そうしてふるふると首を振った。
「……やだ」
絞り出すように、宵はそれだけを口にする。もうほとんど意地だった。
「……相変わらず強情だな。なんでいつも可愛いおねだりができないの? 君は」
晃の呆れたような囁きがすぐ耳元で響く。
宵はひたすら首を振り続けた。
小動物のようなそんな仕草も宵にしては珍しいし、可愛いけれど、晃からすればどこか物足りない。
宵のものはすでに、先端からドロドロと蜜を溢れさせ続けている。ぬめるそれを手のひらで感じながら、これ以上焦らすのも酷かな、と思う。
晃は一つ、条件を出すことにした。
「じゃあさ、キスマークつけてよ」
宵が虚ろな視線を上げる。
「俺の体のどこでも宵の好きな場所でいいから、キスの痕をつけて? 宵は俺のこと好きだろう? いじめられても好きだろう? それをもっと形にしてほしいんだ」
言いながら、晃の手が宵の首筋に触れた。