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Memory of Night 番外編
第4章 Episode of AKIRA
「引かれそうって言ってたからさ。俺はてっきり、彼女いるのにいろんな女に手ぇ出したり、マニアックで変態チックなことばっか強要して振られまくったのかと思った」
「本当に……君は人をなんだと……」
脱力感に襲われて晃は軽いため息を吐いたが、普段の宵に対する行いを考えればその発言にも納得できる。
けれど訂正はしとかなければ、と思う。
「女の子に変なプレイを強要するわけないだろう? あれは宵限定だから」
「……嬉しくねーし」
宵はそっぽを向いてまた一口コーヒーを飲んだ。
晃も持っていた炭酸飲料を口に含む。
「なんか、宵を見てると屈服させたくなるっていうか、泣かせてやりたくなるっていうか、『俺のものだ』って認めさせたくなる」
「……おまえこそ人をなんだと思ってんだ。人権侵害で訴えるぞ」
「可愛い可愛いお人形」
悪びれもせず思ったままを口にする晃に、宵は呆れ顔になる。
「そういえば、よく人の顔を人形みたいとか言ってたけどあれって比喩じゃなかったんだな。……そっちのが引く」
「あー……まあ、最初の頃の印象だけどね」