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Memory of Night 番外編
第5章 美少女メイドを捕まえろ!
明は宵の机の前に歩み寄り、胸の前で腕組みをした。
「だいたい、なんで毎回毎回寝るのよ、授業の時といい今みたいなロングホームルームの時といい。話合いに参加する気がないのならいっそ出てってよね? ただし、どんな役割を当てはめられても一切文句言わないこと。わかった?」
「わかったよ、もう寝ねーから、今回の役は――」
勘弁してくれ、と続けようとして、言葉を切った。
教室内のスピーカーから、六限の終了を知らせるチャイムの音が甲高く鳴り響いたからだ。
明はぱんぱんと手を叩いた。
「はーい! それでは、文化祭の出し物についての話し合いを終わりにします。皆さんお疲れ様でしたー! 細かいルールなんかはまた後日決めます」
「おいっ……」
「ざーんねん、時間切れ」
いたずらっぽく微笑んで、ちらっと舌を出す明。
結局居眠りをしている間に決まった役割を変えることはできず、ぼちぼちと席を立って帰っていく生徒達を尻目に詳細を聞くことになったのだ。