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Memory of Night 番外編
第1章 こたつでお仕置き

「ダメ、帰さないよ」
「あ……」

 右手で手首を掴まれ、晃の股間に導かれる。

「自分だけイッて、俺のはしてくれないの?」

 晃のものはジーンズ越しにでもわかるくらいに固く張り詰めていた。
 すっかり忘れていたけれど、散々焦らされてイカされた宵とは違い晃のはまだ処理していなかった。

「わ……」

 その部分から宵が目を離せないでいると、突然体がふわりと浮き上がった。

「何して……」
「お姫様抱っこ」
「それはわかる……!」

 なぜ抱き上げられているのかが知りたかっただけだ。

「逃げられないように捕まえとく。……お仕置きっていう口実もなくなっちゃったし」

 ぼそりと付け加えられた一言に、宵が目を見開く。

「てめぇ口実って……!」

 睨まれて、つい本音をつぶやいてしまった晃はしまったという顔をする。
 確かに明のメモ用紙だと勝手に勘違いし、苛立ったのも事実だ。けれどもその前に、眠っている宵の唇にどうしてもキスしたかった。白い肌に触れていたかった。
 晃はごまかすように、慌てて笑顔を取り繕った。

「いいから。細かいことは気にしない。部屋行くよ?」
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