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Memory of Night 番外編
第1章 こたつでお仕置き
「もうどけって……っ」
「やだ」
甘い低音ボイスが、宵の鼓膜を震わせる。晃の生温かい吐息が頬にかかり、その感触にゾクゾクする。
「あき……」
睨みつけてやろうとしたら、唇を塞がれた。そのまま上唇を強く吸われる。
「ふぅ……っ」
宵は慌てた。
この展開はマズイと、本能が警鐘を鳴らす。晃にはいつもキスで落とされている気がするから。
横向きに寝ていた宵を後ろから抱きすくめていた晃は、いつの間にか宵の体の上に乗っていた。
キスを続けながら宵の体を仰向けにし、体重をかけるようにのしかかってきたのだ。
「ぅう、……んっ」
腹や胸を圧迫されるこの体勢は辛い。だが、幸いにも畳には座布団が敷かれているので背中の痛みは無かった。腰から下がコタツにすっぽり潜っている状態なので、身動きはまったくできないけれど。
なすすべも無いまま、晃の巧みなキスに翻弄される。
唇を深く合わせられ、舌を幾度となく吸われた。
晃の舌が口腔に侵入し、宵の散りばめられた性感帯を的確に刺激していく。
「は……ぁ」
ようやく晃が唇を離した。
艶めいた吐息を吐き出し、灰色の瞳が晃を見上げる。