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Memory of Night 番外編
第1章 こたつでお仕置き
「口で嫌がってるわりには、ずいぶんと気持ち良さげな顔をしてるね」
晃は瞳を細め、意地悪な眼差しを宵に向ける。
「襲われるの好きなクセに」
「別に好きじゃ……っ、あっ」
宵の言葉を遮るように、晃は宵の首筋に顔を埋めた。
唇を押し付け、強く吸い上げる。
「……っ」
宵は大きく喉をそらし、だがすぐに晃の意図に気付いて晃の茶髪を押しのけようともがいた。
「馬鹿……、そんなとこに痕付けんなっ」
抗議の声は丸ごと無視。
晃は宵の両手首を掴み、座布団の上に抑えつけた。
宵の抵抗を封じたままの体勢で首筋や鎖骨、肩の辺りなど、目立つところにばかり痕を残そうと唇を押し付ける。
「ちょ……っ」
這い上がってくるゾクゾクとした感覚に身をよじりながらも、晃の様子には違和感を覚えた。
今までにだって胸元や腕などにキスマークを残されたことはあるけれど、どれも皆服を着れば隠れる場所だった。情事の痕を人に見つからないようにという配慮はしてくれていたのに。
(今日はなんか、見つかりそうな場所ばっか……かたかち)