この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
花屋のあの人
第2章 第2章 2.友人のお誘い
瑞樹を待つ間、手持ち無沙汰になった斎は店内を見て回り始めた。
明るく清潔感のある店内はとても好感が持てる。
流石あれだけ楽しそうに嬉しそうに語っていた瑞樹の店だな、と思った。
色とりどりの花たちにはひとつひとつ花言葉がついているんだなとまじまじと見つめていると、

「斎さん」

と声をかけられ、思わず肩が跳ねる。その様子を見てか少し気遣い気な声で、

「すみません、驚かせてしまいましたか…?」

と続いた瑞樹の言葉に斎は慌てて振り返り、

「大丈夫です!!」

と笑って見せれば、クスクスと瑞樹が笑う。そんな瑞樹に釣られて斎も笑ってしまった。

「ラッピング終わりましたよ」

と、ひとしきり笑った瑞樹が綺麗にラッピングされた花束を手渡してくる。

「ありがとうございます…え?」

受け取った花束をのぞき込み少しの違和感を感じ首を傾げ違和感の正体を探ればそれはすぐにわかった。
『”赤”以外の色が増えている』んだと。

「瑞樹さん、あのこれは…?」

花束から顔をあげ、斎がそっと問いかけると、

「僕からのプレゼントです!是非受け取ってください」

瑞樹はそう笑顔で答えた。その笑顔に鼓動が早まる。
熱くなる頬を隠すようにうつむけば、

「ありがとうございます!部屋に飾らせていただきます!」

と早口に告げ、店を後にしようと走り去ろうとした斎の腕を瑞樹が掴み、

「あの、また来てくださいね!」

と斎へ告げる。掴まれた場所からどんどんと熱くなっていくのがわかる。

「は、い。来ます!」

と声を絞り出せば瑞樹は満足そうに笑み、斎の腕を掴んでいた手を離した。そして

「また、お待ちしてます!」

その声とともに丁寧にさげられた頭に思わず立ち止まり斎も頭を下げ、斎は家路についた。
/13ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ