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第1章 レジ調教～淫靡なお姉さんに責められて～

「さあ、早くお会計して？　後ろがつっかえてしまうわよ？」
「は、はい」

　僕は受け取ったVIPカードを通し、彼女が持ってきたカゴに手をかけた。今日も多い。……そりゃ、女性のスーパーでの買い物は、基本的に男性より多いけど。
　買う物が多いと困る理由が、一個だけあった。
　僕は、カゴの上の方の商品から手に取る。……えっと、バナナ。だけど彼女の手がそっと僕の手を掴んで止めた。

「え……」
「ちょっと待って」

　イタズラを思いついた子供のように、綺麗な猫目がぎらりと光った。

「こっちからレジを通して」

　そう言って品よく重ねられた商品の中から出してきたのは、詰め替えようのシャンプーやコンディショナー、化粧品の類い、など。モノ自体はそれほど大きくないけど、値が張るものばかりだ。
　そ、そうきたか！　頭が良さそうな彼女が考えつきそうなことだ。