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貴方にジャンキー
第7章 メイド喫茶
学校では、隣の理子の席に澤が座っていた。

「何で、おめぇが座ってんだよ。」

「俺が、安藤美紅の隣の席だから。」



『親友の隣の席に変わったってことね・・そんなに不潔か?俺は。』



「それより、良いのか?あれ。」

「あ"?」


澤の指差す方向には、理子の周りをスマホ片手に男子が群がり、安藤が何か怒ってる。

『〜〜んだアレはっ!!!隙がありすぎるんだ!アイツはっ!!』


「止めろよっ。委員長っ!」

「やだよ、面倒くさい。お前が止めろよ、元旦那。」


『むかつく!!』


席に座るも、あまりにムシャクシャするから 前の空席を思いっきり蹴飛ばした。


急に大きな音がしたもんだから、教室は一気に静まり返った。


澤がため息をすると、立ち上がり、騒ぎの中心に居る理子の所へ行った。

「最近さー、生徒会に先生方からスマホを含めた携帯通信機の持ち込み禁止の要求が来てるんだよね。生徒会側で必死に説得してるんだけど・・。生徒側で問題起こされると弁解の余地なくなるんだよ。分かるよね?」


男子たちが 諦めて着席しだす。


澤は頭を掻きながら、席に戻ってくるなり
「お前も、物に当たるのやめてくんね?」
と言った。

「すまん。」



「ほれ、昨日の分のノート。」


よくまとめられて、分かりやすく解説付きのノートのコピー。


「おー。さんきゅ♪澤のノートは相変わらず、神だなっ!!」


パラパラと見ていると物理のノートまで出てきた。
昨日、理子のせいでちっとも頭に入らなかった物理・・。


「エスパーか?」

「はあ?」

「だって、物理・・。」

「あぁ。どうせ頭の中は東郷一色だったろ?」


澤はニヤリと笑みを浮かべた。


「やっぱり、エスパーだ。」

「気配りが出来る男と言って欲しいね。いらんなら、返せ。」


「いるいるいるっ!!」

やっぱり、澤は委員長だゎ。
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