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剛 ing 舞依
第6章 舞依

生活指導めんどくさい
それに
俺はいいけど
舞依に汚点が付くのが悪い

ってこの場合舞依は悪くないよな?
伊澤が強引にしたんだから

けどその伊澤の中身は舞依なんだよなぁ~

「舞依、行こう」
何食べたかわからないうちに弁当食べ終わり
伊澤が声をかけてきた
「うん」
「二人で食後のデート?」
「…なら良いんだけど。はぁ~」
「?」
「行ってきます…」
二人教室を出て職員室へ向かう
「…舞依は学校で怒られたこと無いだろ」
「ないわね」
「はぁ~…ま、体育教官室よりはマシだ」
「何落ち込んでるの!」
「すぐに分かるよ」
「?」

「さあ、二人ともそこに座って」
「はーい」
「…」
「今日は、教頭先生の出張のお土産」
「あっ、チーズケーキ!」
「?」
なんだこの和気あいあいムード…
「駿河さんにはいつも手伝ってもらってるし、ここ最近は伊澤くんにもお世話になってるからね~駿河さんはハーブティーね、伊澤くんは?」
「俺も同じで」
「はい」

「こんなのあるのか?」
小声で尋ねる
「たまにね」

「…しかし、あんた達が付き合うなんてね~」
「意外ですか?」
「意外も意外、アンビリーバボーよ」
「何ですかそれ~」
「まぁ、そのお陰で伊澤くんの授業態度も素行も良くなるし、さすがは駿河さんね」
「はあ…」
「他の先生も喜んでたわよ~」
「はあ」
「ただ、さっきのアレは学校ではダメよ~」
「ぶっ!あれは剛くんが…」
「はいはい、くれぐれも潔い交際よ!」
「はーい」
「…」
「…ったく、あんなうっとり乙女の表情久しぶりに見たわよ、羨ましい」
英語教師は肘をグリグリ押し付けてくる
何だよその『うっとり乙女の表情』って
強張ってただけだってーの


これだけで終わり?
生活指導じゃなかったの?
反省文もなし?
お茶飲んでお菓子食べて?
ラッキー!

なのか
教師公認ってのもアリなのか?
単に舞依の仁徳って事か?
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