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あいの向こう側
第2章 肉食女子
仕事を終え、
今日は1人でローストビーフを食べている。
外食中だ。
最近少しもの足りない。
もっと肉欲を発散したくて仕方ない。
―――隣のテーブルで若い男性グループが骨付き肉をかじっている。
沙映は、
ウェイターを呼び小さな声で「お隣のメニューと同じものをお願いします」
とオーダーした。
丁寧に骨を持ち、
ゆっくり歯で噛みちぎる。噛むとキシ、と肉が鳴る。
じわりと汁が出て舌に染みていく。
骨を舐め、
軟骨をかじる。
なんという幸福だろう。
沙映はうっとりと肉を細部まで味わい、
ペーパーナフキンで丁寧に口を拭いてお勘定し店を出た。
「あのー」
今日は1人でローストビーフを食べている。
外食中だ。
最近少しもの足りない。
もっと肉欲を発散したくて仕方ない。
―――隣のテーブルで若い男性グループが骨付き肉をかじっている。
沙映は、
ウェイターを呼び小さな声で「お隣のメニューと同じものをお願いします」
とオーダーした。
丁寧に骨を持ち、
ゆっくり歯で噛みちぎる。噛むとキシ、と肉が鳴る。
じわりと汁が出て舌に染みていく。
骨を舐め、
軟骨をかじる。
なんという幸福だろう。
沙映はうっとりと肉を細部まで味わい、
ペーパーナフキンで丁寧に口を拭いてお勘定し店を出た。
「あのー」