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あいの向こう側
第2章 肉食女子
男性の声がして後方を振り返ると、
先ほどの若い男性グループの1人―だったように思う。肉しか見てなかったから―だった。
「はい?」
「お肉好きなんですね?
僕たちのメニューを見て、同じのをオーダーしてたでしょう?」
「――ええ。
あ、もしかして不快でした?」
「いえ、全く。
それどころか……」
男性は沙映をじっと見詰めた。
欲望の炎が見え、
沙映は広角を上げて「…………したいの?」
と囁く。
「えっ………」
若い男性は虚を衝かれた表情をした。
目を伏せ、
頬を染めている。
「………はい」
(―――正直でいいわね。合格……)
先ほどの若い男性グループの1人―だったように思う。肉しか見てなかったから―だった。
「はい?」
「お肉好きなんですね?
僕たちのメニューを見て、同じのをオーダーしてたでしょう?」
「――ええ。
あ、もしかして不快でした?」
「いえ、全く。
それどころか……」
男性は沙映をじっと見詰めた。
欲望の炎が見え、
沙映は広角を上げて「…………したいの?」
と囁く。
「えっ………」
若い男性は虚を衝かれた表情をした。
目を伏せ、
頬を染めている。
「………はい」
(―――正直でいいわね。合格……)