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あいの向こう側
第30章 その後で
1)普段通りに暮らす。

わたしはオフィスにてコピーを取り、社員に渡す。

お茶を淹れて配る、笑みを絶やさずに。



定時を過ぎて業務が終わる。

帰路に着く。いつもの駅、昨日と似た喧騒のなかヒールを鳴らして歩く。


自宅マンションに帰り、

後ろ手に鍵を閉めるとわたしは膝から崩れ落ちた。



ああ。



ああ、消えない。



タイトスカートを捲りストッキングを下ろし、
ショーツの上かなぞってみる。



ああっ………


そこが熱い。


ショーツの隙間から指を差し込み、

びちょびちょに濡れたそこを弄くる。



ああ。

ああっ、ああ…………!!




指を差し込むと痙攣した。




はあはあと息をつくと、自分が滑稽だと分かってしまう。



でも、やめられない。


わたしの体があなたの指先を憶えている。



もうあなたはいないのに、

わたしの指先があなたの手順を憶えている。




ストッキングを持ち上げ、

乱れたスカートも戻してゆく。






あなたを忘れないように。



あなたと愛しあったことを忘れないように、

わたしの体はあなたの指先を真似ている。




立ち上がると、わたしはふと思った。



最後まで憶えているのは、声だろうか、それとも指先だろうか………………………………………




















〔終わり〕
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