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あいの向こう側
第4章 あの日の続き
就職して3年め。
震える手で携帯電話を握りしめ、実家の両親にTELをした。
両親は飛んできてくれて、
奈美は治療のために入院をした。
ポリープを切除する手術を受け、
手術は成功した。
成功したのに………………………
総合医療センターの病室で、
毎日パジャマを着たまま胃痛に耐えて過ごした。
友人たちは日替わりで見舞いに来た。
たくさんの花を持って。
奈美は、
治療のため退職した。
悪性だから定期検査が必要だということ。
次の仕事を探すということ。
1人暮らしのアパートで、少しばかりの退職金で生活するうち、
家事すら手につかなくなってきた。
しなければならないことは有るのに。
気が付いたらベッドに座ったまま1日が暮れていたり、
涙が止まらなくなって夜眠れないなど頻繁に感情のブレが激しくなってきた。
両親が気付き、
アパートを引き揚げて実家に戻ったのが1ヶ月前のこと。
震える手で携帯電話を握りしめ、実家の両親にTELをした。
両親は飛んできてくれて、
奈美は治療のために入院をした。
ポリープを切除する手術を受け、
手術は成功した。
成功したのに………………………
総合医療センターの病室で、
毎日パジャマを着たまま胃痛に耐えて過ごした。
友人たちは日替わりで見舞いに来た。
たくさんの花を持って。
奈美は、
治療のため退職した。
悪性だから定期検査が必要だということ。
次の仕事を探すということ。
1人暮らしのアパートで、少しばかりの退職金で生活するうち、
家事すら手につかなくなってきた。
しなければならないことは有るのに。
気が付いたらベッドに座ったまま1日が暮れていたり、
涙が止まらなくなって夜眠れないなど頻繁に感情のブレが激しくなってきた。
両親が気付き、
アパートを引き揚げて実家に戻ったのが1ヶ月前のこと。