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あいの向こう側
第4章 あの日の続き
翌日。
また祐二が顔を出した。
『……大丈夫、か?』
祐二はベッドに臥せったままの奈美を心配そうに見下ろす。
『気分転換しないか』
『……………』
奈美は布団を被ったまま。
祐二はガバリと掛け布団を剥がした。
『………何すんのよ……………』
奈美は臥せたまま唸るように言う。
『…………おばさんからチラッと聞いた。
外の空気を吸いに行こうよ』
奈美は祐二のポソポソとした話し方に、
ふいに『…………………………………ドライブ……………』
と呟く。
のっそり起き上がり、Tシャツとジーンズの上にパーカーを羽織る。
『わかった』と祐二。
―――夜8時。
暗くなった街道を、
祐二の軽自動車がのろのろと走る。
『インク臭い…』
奈美は悪態をつくように、ぶっきらぼうに言う。
祐二は無言のまま。
また祐二が顔を出した。
『……大丈夫、か?』
祐二はベッドに臥せったままの奈美を心配そうに見下ろす。
『気分転換しないか』
『……………』
奈美は布団を被ったまま。
祐二はガバリと掛け布団を剥がした。
『………何すんのよ……………』
奈美は臥せたまま唸るように言う。
『…………おばさんからチラッと聞いた。
外の空気を吸いに行こうよ』
奈美は祐二のポソポソとした話し方に、
ふいに『…………………………………ドライブ……………』
と呟く。
のっそり起き上がり、Tシャツとジーンズの上にパーカーを羽織る。
『わかった』と祐二。
―――夜8時。
暗くなった街道を、
祐二の軽自動車がのろのろと走る。
『インク臭い…』
奈美は悪態をつくように、ぶっきらぼうに言う。
祐二は無言のまま。