この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
プリズムのかけら
第2章 Be Honest
このぐらいで赤くなっちゃって……、可愛いな。七海はいつもこうだ。ウブで真面目で、なんと言うか神聖な感じで……、だからこの僕でも、手は出さない。幼馴染だけにあんまり性的な目で見れない存在だし、気まずくなりたくない相手だしな。けど、からかいたくなる。

「大人の女優に脱皮したいならまずは男を知ることからじゃないの?」
「もうっ、匠はいつもそういう事しか言わないんだからっ!もっと真面目な話できないのっ?」
「真面目な話じゃん~、人生に色気のスパイスは大切だよ?16で恋も男も知らないとか七海お子様過ぎやしないか?もしかしてキスもしたことないとか?」
「こっ……恋ぐらい知ってます!」
「っ……、へぇ……?」
なるほどね。惚れた男はいるってわけか。
「そういう相談なら僕に任せてよ。どんな男?どうやって落としたらいいか僕が」
「任せられないわ。匠の恋愛相談なんて受ける気ないわよ」
「なんでだよ」
「だって。そう言ってる匠が、エッチと恋愛を混同してるんじゃないの?その程度の男にあれこれ言われたくないわね」
勝ち誇ったような顔をしてそう言う七海に、僕はひるんだ。
「な、なんだよそれ」
「関係を持った女の子が何人いても、本当に誰かを好きになったこと、ないでしょ?」
「……っ」
図星だ。返す言葉が見つからない。

「……馬鹿馬鹿しい。どいつもこいつも、何が恋だよ。セックスして一緒に過ごす時間に高まり合えばそれが男と女、それだけじゃないの?それで何が悪いんだよ」
「話にならないわね。性欲と恋愛を混ぜてる時点で匠はお子様なの」
くそっ、なんなんだよこいつ。こいつにお子様呼ばわりされるなんて……!
「……っ、処女の七海に言われたくないね」
「……っ!?もうっ、ほらね、そうやって身体の経験だけでしか語れないんだから!そういうとこがお子様だって言ってるのよ。そんなんじゃ誰からも本気で想ってもらえないよ?」
「うるせー!それでいいじゃねーか、上等だよ、セックスの相手に困らなければ僕はそれでいいんだ。ていうかお前やっぱり処女なんだろ?否定しないもんな!」
「ほんっとにガキね……!そんなんじゃ大人の小説書けないでしょう?もっと人の心の奥に踏み込まないと匠は、」
その口を黙らせるには、キスをするしかないと思ったその瞬間には、もう僕の唇は七海の唇に重なっていた。
/48ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ