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第22章 黒野の過去

父親の暴力が…暴言が暴発して悠翔が家を出る。保護されて家に戻ればいつだって母がこうして部屋にやってきた…

その暴挙を４歳の小さな体が全てを受ける…それが…生まれてきた意味のように…

これがこの１～２ヶ月から頻繁に起こった。

周りからは怪しいという考えも持ち合わせたものの日常の明るい黒野の家柄、親子の絆からすぐに持ち合わせる疑いも晴れてしまう。それどころか悠翔自身の素行が疑われ出した。４歳にして突然の反抗期…迷惑をかけることは無かったものの悠翔以外の一家は受け入れられてもなかなか悠翔まではうまく行かなかった。幼稚園に行くこともなく、ただ存在だけしている。