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第6章 慰めと励まし

　拭き終えると、いきなり悠が頬にキスをしてきて、「ありがとな」と言ってきた。

　突然のことに、風香は全身が震えるほど感激し、胸がときめく。

　また、悠の顔が近づいたとき、かすかながらコーヒーの香りを感じたことも、風香の印象に残った。

　初体験のあの日も感じた、同じ香りだ。



　本当はいつまでも裸で寄り添っていたかった風香だったが、悠が服を着始めたのを見て、自分も下着を手に取った。