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桜舞うあの日のままで
第7章 入試
 悠が「まぁまぁできた」というときは、決まって高得点を取っているため、風香は「国語はかなりできたみたい」と思っていた。

 悠がいつでも慎重で、たとえ自信があるときでも、「かなりいい感じ」や「自信がある」などと言うことは、滅多にないことを風香は知っていたのだ。



 一方、風香の「微妙」という感想は、ありのままのものだった。

 不安になる風香だったが、悠が元気良く言う。

「とりあえず、やれることはやったわけだし、あとは結果待ちだな。お互い次の受験が、もう目の前に控えてるんだろ。早く帰って、その準備もしないとな」

「うん、また頑張らないとね」

 風香は荷物をまとめると、すくっと立ち上がり、悠の後に続いて部屋を出た。




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