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桜舞うあの日のままで
第9章 最後の夜、想い出の夜
 夜桜を見つつも、ちらちらと悠の端正な横顔も見る風香。

 すると、風香がちょうど悠を見つめていたとき、悠も風香の方を向いたので、二人の目が合った。

 風香はどぎまぎして、視線を桜に戻す。

 心の中で、「どうして目をそらしちゃうんだろう、私。今のは、不審に思われても仕方ないよ」と風香は思っていた。

 なので、風香も視線をすぐに悠へと戻すことに。

 悠は依然として、じっと風香を見つめていたので、再び二人の視線が交わった。




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